今日は西区の皆さんから、同じような質問を受けました。

 「どうして、植木さんは選挙辞めたかいな?」

 福岡市長選での撤退を突然表明した植木とみ子氏の件です。昨日、私もその一報を聞き、ただただ驚いた限りです。
 告示前に立候補を取り下げることはあっても、選挙期間中の撤退はあまり聞いたことがありません。選挙にでるという事だけでも、不退転の覚悟で相当な「勇気」を持ってして市長選に挑まれ、それでも敢えて選挙期間中に撤退を表明されたことは、候補者が断腸の思いでご決断されたのだろうと思います。もちろん、期日前投票や不在者投票で自分(植木氏)に一票を投じてくれた有権者の票は無効票になってしまうということも考えただろうし、また、それまで熱心に応援してくれた支援者の皆さんの顔も思い出し、随分、辛い選択をされたと思います。
 私も県議会議員選挙に立候補した経験から、候補者の気持ちを考えるとそれ以上の発言はできませんでした。

 しかし、昨日の現市長の吉田氏の集会では民主党や社民党の県議・市議、そして、枝野幹事長代理まで、こぞって植木氏の選挙戦からの撤退表明は、「他の候補者との談合」と発言したとのことです。
 嘆かわしいことです。根拠があっての発言ならまだしも、推測での発言は選挙そのものを陳腐化してしまいます。もっと、政策論争をしていただき、議員として福岡市の未来像を有権者に問いかけていただきたいと思います。